子どもってストレス感じるの? サインはコレ!保護者にできることは?

コラム

ストレスの多い現代社会。大人はいつも何かしらのストレスを抱えているかもしれませんが、子どもはどうなのでしょうか。機嫌が悪い・泣き止まない・食欲がない・食欲がありすぎる…など子どものいつもと違う様子があると心配になりますね。
子どもがストレスを抱える理由とは?パパやママはどう寄添ったらいいの?そんな疑問にお応えします。

【子どもにもストレスがあるの?】
 


子どもは素直に感情を表現したり、時にはわがままにふるまったり、パパやママに甘えたりし、感情豊かに過ごす子どもが多いはず。なのに、子どもがストレスを抱えることってあるのでしょうか。
子どもは保育園や幼稚園生活という小さな子ども社会や、兄弟などの関わりで家庭の中でも少なからずストレスを感じているものなのです。
 
複雑に考えたりいつまでも引きずることは少ないかもしれませんが、ストレスを感じる状況が長く続いたり、ストレスを解消できなかったり、気持ちを上手く表現したり、パパやママ、園や学校の先生、友達にうまく伝えられなかった場合は、ストレスを感じている気持ちが体の症状や仕草となって現れることもあります。

【ストレスを感じている時に現れる子どもの姿とは?】


爪を噛む
自分の手の爪を噛む、または嚙み切ってしまい深爪になっていることもあります。自分の思う通りに行かない時、イライラした気持ちを感じている時、手持無沙汰の時に見られます。
どもる(吃音)
会話や言葉の初めに、同じ音を繰り返してしまい、なかなか言葉や会話が出てこない様子を言います。「吃音(きつおん)」や、「どもり・どもる」と表現されます。成長と共に「自分はうまく話せない」「どもるのが恥ずかしい」と感じると、話すことを止めてしまう原因になります。精神的なストレスの原因を取り除き、言語訓練を受けることも有効です。
食欲がない・過食
食欲がなく好物さえも食べない、または、逆に過食してしまうこともあります。食べることでストレスを発散しようと無意識のうちに食べ物に執着したりもします。
食欲がない場合は、家族とのコミュニケーションを増やしたり、食事の時間を楽しいものにしたり、子どもに注目して会話の中心にしてあげることなどが大切です。
過食の場合は、食べること以外に夢中になれる興味を持たせ、外へ出かけて体を使って思い切り遊ぶことで、食べ物のことを考えない時間を作るなどしてみましょう。
いつも機嫌がよくない・友達や親を叩く・物を投げる
機嫌が悪い、叩く、物に当たるという様子も、ストレスの表れでしょう。その行為自体を叱ることなく、まずは「どうしたの?何かあったのかな?」と優しく接してあげることを繰返し積み重ねましょう。
乱暴な態度は、さみしい気持ちや物足りなさの表れと言われています。しっかり心に寄り添い、子どもと関わる時間や会話を増やすことで乱暴な様子は減っていくでしょう。
ストレスを感じている理由は?
子どものストレスの要因の多くは、パパやママ、園の先生など、愛情をくれる大人とのコミュニケーションに飢えていることかもしれません。大人の多くが子どもの姿に「困った子どもだ」「わがままで乱暴だ」と感じる時は、環境や人間関係がうまくいっていないことが多いはずです。

【パパやママはどんなふうにストレスを解消してあげたらいいの?】

子どもはとても素直であり、周囲の大人に対して信頼を寄せています。パパやママは、家庭での関り方や関わる時間が少なくないか考えてみたり、園の先生にも相談してみたりしながら、子どもと親密に関わる時間を増やしてみましょう。
ストレスを感じている「子どもの姿」を決して叱ったり責めたり指摘することなく、しっかり愛情を持って関わっていれば、そのような姿は無くなっていきます。


【まとめ】
子どものストレスってあるのか、その際に現れる様子や変化、ストレスを感じている子どもに対する関わりについてご紹介しました。
どんなに小さな子どもでもストレスを抱えてしまうことがあります。ストレスの原因がたとえわからなくても、子どもとの会話やスキンシップを増やし、安心して生活ができるように寄り添っていきましょう。

■この記事を書いた人
炭本まみ
発達障害と自閉症の高校生、不登校の中学生を育てるシングルマザー。保育士として10年勤務し、保育士・幼稚園教諭、発達障害コミュニケーション指導者、障害者スポーツ指導員の資格と経験を活かして、様々な視野から子育てに悩む保護者に寄り添う記事を執筆しています。

カテゴリー一覧