保育士がこっそり教える間違いない保育園の選び方

コラム

保育士として、民間、準公立、公立保育園すべてで働いていた私が保育園の選び方についてお教えします。一言で保育園と言っても色々な形態の保育園があり、保育方針もまちまち。悩んでしまうご両親も多いと思うので、参考にしてみてくださいね。

【絶対に譲れない保育園選びの条件】
まず、保育園選びの大前提ですが、それは通える場所であるということ。 保育園は夏も冬も雨の日も雪の日も保護者が子どもを園まで連れていく必要があります。例えば、台風の度に氾濫の危険がある川を越えないと行けない園は避けた方がいいでしょう。ただし、台風の日は実家に預けたり、仕事が休みになるので預ける必要が無いなどの場合は、通うことができるかもしれません。様々な状況を想定して、通えることができるかどうか、考えてみましょう。


【ネットで分かる保育園選びのコツ】
最終的には直接園を見て判断してもらいたいですが、まずはネットで調べる人が多いでしょう。そんな時は、「保育士の人数」「保育方針」「保育時間」「延長保育と料金」、この辺りを見てみましょう。
「保育士の人数」は、法律で最低限の人数が定められていますが、多い方が安全確保などの点で有利なのは言うまでもありませんね。ギリギリでやっている園の場合、保育士の退職や産休・育休などにより対応が十分でなくなる可能性もあります。更に、保育士の人数は、園(雇用側)の保育士に対する待遇にもつながり、それは保育士のモチベーションや子供への接し方にもつながってきます。保育士の待遇が良い保育園を選ぶのがいいでしょう。
「保育方針」は、最近の園はどこもしっかりしていますが、例えば、しつけと称して閉じ込めたり、給食が食べ終わるまで座らせるなどの古い体質の保育をしている園もあります。保護者や子どもの好みもありますがが、保育方針は園での生活に直接影響するので、しっかりと見て考えましょう。

【見学して判断する保育園選び】
やはり保育園選びでは見学をして目で見て判断するのがおすすめです。ネットだけではわからないことは多いです。チェック項目は大きく分けて「子どもの雰囲気」「保育士の雰囲気」「園の清潔さ」の3点です。
「子どもの雰囲気」は一番大切です。保育士に押さえつけられていないか、のびのび過ごせているか、この辺をチェックするといいでしょう。もちろん、子ども同士でけんかしていたり、泣いている時もありますが、それが子どもとして自然なことなのか、それとも保育園が良くないから起きていることなのか、その辺を考えながら見学すると良いでしょう。
「保育士の雰囲気」は意外と大切で、特に保育士同士の関係まで見れると、とても参考になります。保育士同士の関係が悪いと、当然保育士も楽しく保育できませんし、そういった大人の雰囲気は子どもに伝わるものです。仕事上で連携を取る必要もありますし、保育士同士の関係が良好だとベストですね。
「園の清潔さ」は当然チェックするとろこだと思いますが、汚れている園は人員不足であることが多いです。掃除をする余裕が無いという事ですね。やはり、子どもには清潔なところで生活してほしいですし、オシャレとかキレイとかとは別に、清潔感があるかどうかは最低限チェックしましょう。

【まとめ】
保育士目線で保育園の選び方について紹介しました。保育園は認可や認証などでも体制が異なりますし、同じ公立園でも結構違いがあります。今回紹介した内容を参考に、ぜひ保育園をチェックして、一番合った保育園を選んでくださいね。


■この記事を書いた人
nandsk
民間保育園、公益財団法人(指定管理)、公立保育園(公務員)での勤務経験あり。最近主流となってきた認定子ども園にも2006年の制度化初期から勤務。また、保育から離れ東証一部上場の大手企業でも勤務するなど保育関連以外での社会人経験もあり、幅広い知見を持つ。子育てに関する相談はもちろん、保育士としてのキャリアアップについてや働きやすい保育園の見極め方など保育士ならではの問題解決についても相談対応しています。また、手相占いに知見があり、保育士として働きながら500人以上の子供の手相を見てきた経歴を持つ。
 

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